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KiiLife試乗記
三菱自動車
エクリプスクロス


【スペック】
全長×全幅×全高=4405×1805×1685mm▽ホイールベース=2670mm▽車重=1550kg▽駆動方式=4WD▽エンジン=1498cc水冷4気筒DOHCターボ、110kW(150馬力)/5500回転、240Nm(24.5kg)/2000-3500回転▽トランスミッション=8速スポーツモードCVT▽燃料消費率=14.0km(JC08モード)▽車両本体価格=309万5280円(消費税込み)

【試乗車提供】
和歌山三菱自動車販売田辺店
(田辺市新庄町1934、0739・22・5019)

[2018年4月12日 UP]
 三菱自動車は新型コンパクトSUV(スポーツ用多目的車)「エクリプスクロス」を発売した。扱いやすい大きさと、路面の状況を選ばない本格的な四輪駆動(4WD)性能を備えたバランスのいいSUV。日常の利用から長距離ドライブ、レジャーまでオールマイティーに使えそうだ。

1.5リットルターボ搭載
 コンパクトSUV「RVR」と中型の「アウトランダー」のすき間を埋めるモデル。車体の大きさは全長4405mm、全幅1805mm、全高1685mm、ホイールベース2670mm。全長はRVRより40mm長く、アウトランダーより290mm短い。全幅はRVRに対してプラス35mm、アウトランダーに対してマイナス5mm。ライバルと比較すると、ホンダのヴェゼルより一回り大きく、マツダのCX-5より小さい。
 外観は、リアウインドが大きく寝ているクーペスタイル。車高が高めのSUVでありながらスマートに見える。
 エンジンは新開発の1.5リットルダウンサイジング直噴ガソリンターボ。最高出力は150馬力と控えめだが、24.5kgの最大トルクは自然吸気の2.4リットルエンジンに相当し、低回転から大きなトルクを発揮する扱いやすいエンジンに仕上げられている。
 トランスミッションは8速スポーツモードの付いたCVT(自動無段変速機)。ステアリングの手元でギアを切り替えることができるパドルシフトを備え、スポーティーな走行にも対応している。マニュアル・トランスミッション(手動変速機)は設定されていない。
 燃費はFFモデルがガソリン1リットル当たり15.0km、4WDモデルが14.0km(JC08モード)。使用燃料は無鉛レギュラー。

機敏な身のこなし
 試乗車は最上級グレードのGプラスパッケージ。スマートフォン連携ディスプレーオーディオをはじめ、各種安全装置をフル装備していた。
 1.5リットルのターボエンジンはスタータボタンを押すと静かに回りだした。そこからアクセルを踏み込むと、エンジン音が高まることもなくスムーズに速度を上げていった。8速スポーツモードCVTは、ターボの低速トルクを生かし、D(ドライブ)レンジに入れておけば1500回転付近を保ちながら滑らかに加速を続ける。
 通常の走行ではCVTがエンジン回転を低く抑えるので、ゆったりした気分で走ることができる。一方で絶対的な動力性能は優れており、いざという時の加速は鋭い。パドルシフトでギアを固定してアクセルを強めに踏み込むと、直線的にエンジン回転が上昇する。エンジン音の高まりはわくわくした気分にさせてくれる。
 エクリプスクロスは、SUVとしては異例にステアリングの反応が鋭い。わずかな操作にも車体の動きが敏感に反応し、カーブでステアリングを切り足せば、その分だけ内側に回り込んでいくというスポーティーカー顔負けの挙動を示す。
 4WDモデルは、アクセル開度や車速、車両の条件から後輪に伝達するトルクを最適に配分する三菱独自の電子制御システムを採用。左右の車輪の駆動・制動を制御して旋回性能と走行安定性を向上させる機能や横滑り防止装置などを含めて統合制御している。路面の状況に合わせて3種類のドライブモードを選択できる。
 足回りは引き締められていながら、細かい振動をよく吸収してくれる。ただ、マンホールを乗り越えたり舗装路の凹凸を通過したりした際に少し跳ねるような動きがあった。全くの新車だったので、走行距離が伸びればなじんでくるのかもしれない。

高い静粛性
 エクリプスクロスのもう一つの長所は遮音性が高いこと。走行中の室内は静かで、高速道路でも快適だった。荒れた舗装路を走った際のノイズの侵入もよく抑えられていた。
 運転席のシートは座り心地が良く、背もたれは左右のサポートがしっかりしている。それに対して座面左右のサポートは少し軟らかめ。もう少し堅い方が体をしっかり支えてくれそうだ。
 運転席の頭上には握り拳縦二つ分の空間があり、余裕たっぷりだった。目線の位置が高いので視界が開け、ボンネットも見えるので車幅の感覚がつかみやすい。後方は、上下2段のリアウインドーの採用により、クーペスタイルながら低い位置まで見えるよう工夫されている。後部座席のヘッドレストも埋め込み式にして後方視界を確保している。
 後部座席も広く、膝の前に握り拳が二つ分入った。リアシートは前後に200mmスライドし、荷室のスペースを調節できる。9段階のリクライニングも装備している。
 運転支援機能では、衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報システム、オートマチックハイビーム、前後の誤発進抑制機能を全車標準装備。Gプラスパッケージは後方から接近する車両を検知するシステムや後退時車両検知警報システム、レーダークルーズコントロールなどを備える。
 エクリプスクロスは、世界80カ国で販売される戦略車種。国内でもSUVの人気が高まっており、主力車種の一つになりそうだ。

リポータープロフィル
  【長瀬稚春】 運転免許歴43年。紀伊民報制作部長