夫婦の理想をかなえ、現実にうまく対応
 完成見学会が開催されたのは、田辺市中万呂のTさん宅。約82坪の敷地に建つ、延べ床面積約59坪の木造2階建てです。
 施主のTさん夫妻と高垣工務店との出会いは、営業担当の石山登啓さんが人物紹介された新聞記事からでした。「こういう人に家づくりを任せてみたい」。切り抜きを持って会いに行ったそうです。
 入ってまず、目を引くのは広々とした空間。ダイニングキッチンとリビングの間にある全開戸を開けると22畳の広さになります。Tさん夫婦には友人が多いということなので、アイランドタイプのキッチンを囲み、にぎやかに楽しい時間を過ごせそうです。子育て中のため、電磁波を気にしなくてもいいようガスの床暖房を導入しています。
 Tさん夫婦が最もこだわったのは「図書室」で、完成して最も気に入っている部分でもあるそうです。ともに読書が好きなため、本をたくさん置けて、ゆっくりと読める空間が欲しかったそうです。書斎を兼ねた6畳の部屋に、本棚をたっぷり確保しています。また、階段部分のデッドスペースも、本棚として有効活用しています。
 女性にとって気になる収納は、上下階ともに十分。1階には家族で多目的に使える土間の物置、2階には5畳のウオークインクローゼットと6畳の小屋裏収納部屋があります。
 Tさんの妻が最も喜んでいたのは「石山さんがお義父さんとも十分に話をし、こだわりを理解したうえで調整してくれたこと」。例えば、サクラとナツメ、フジの木を切らないでほしいという希望を尊重し、リビングの窓の真正面にサクラがくるように設計したり、フジ棚に合うよう庭がデザインされたりしています。

地球に優しい太陽光発電
 太陽光発電は、化石燃料を燃やさない自然エネルギーなので自然に優しいということは誰もが知っています。一方で「設備が高価で、財布にやさしくない」というイメージが強いのも事実です。
 しかし、最近は太陽光発電設備の製造コストが安くなっています。原油高への不安が尽きない今だからこそ、導入する価値が十分あるようです。
 毎日の発電量をチェックすると、自分が地球環境の保護に一役買っていることが実感できます。
 Tさん宅では3.2kwの太陽光パネルを屋根に設置。発電量がその日の消費電力を上回った場合は、電力会社に買い取ってもらえます。

人の集まる部屋に仏壇を
 かつて、仏壇が置かれる部屋は、最も人が集まる部屋でした。そんな空間で、仏壇は家族と喜怒哀楽を共にしてきました。
 ところが、ライフスタイルの変化や住宅の洋風化により、仏壇が置かれるのは「仏間」でしかなくなり、人が集まる空間ではなくなってしまいました。
 京モダン仏壇は、現代の生活様式や間取り、インテリアに合うようデザインされているので、昔ながらの仏間でなくても違和感なく設置できます。人の集まるリビングに置くことで、子どもたちが自然に手を合わせるようになります。
 世界三大銘木や屋久杉といった国内外の高級素材を取り寄せ、すべて国内で加工しています。野球が好きだった人にはタモ、楽器が好きだった人にはバーズアイメープルなど、故人の生き方にちなんだ素材の選び方もできるのです。
 今回の見学会で、ダイニングキッチンには、バーズアイメープル製のシンプルスタイル仏壇を置きました。茶系の床との調和が自然です。リビングには屋久杉製のミニ仏壇。横にテレビを置いても違和感がなさそうです。もちろん、和の部屋にぴったりの仏壇もあります。
 京モダン仏壇ギャラリーの中田真寛さんは「故人と一緒に食事をしたりテレビを見たりし、同じ時間を過ごしてほしい」と言います。

家づくりと仏壇(対談)
高垣工務店・石山啓登さん(右)
京モダン仏壇ギャラリー・中田真寛さん(左)
 
【石山】家の営業をしていて、仏壇をどうするのかが課題になるケースと、逆にまったく考えていないケースがあります。
 
【中田】確かに、家を建てる時に仏壇は課題になります。かっこいい家にしたいし、専用の仏間をつくるのは一般的でなくなっています。
 
【石山】仏間を用意するスペースが確保できない家もあれば、まだ必要がない場合もあります。
 
【中田】モダン仏壇なら、仏壇のために無理なスペースをつくらなくていい。デザインも、家を仏壇に合わせておかなくても、仏壇が家に合わせてくれます。田辺市内のイベントで集めたアンケートでも、80%の人が家具調の仏壇がほしいと回答しました。
 
【石山】以前、仏壇をリビングに置いているお客さんがいました。自分も、もし死んだら家族の近くに置いてもらいたいと思います。
 
【中田】モダン仏壇は斬新なようですが、人が集まる場所に置くという昔ながらの考えが根底にあります。
 
【石山】自然なデザインなので、部屋が重い雰囲気になることもないですね。
 
【中田】仏間という部屋にこだわるよりも、人の集まる部屋に置くことで手を合わせたり話しかけたりする回数が増えればうれしいですね。

見学リポート
 Tさん宅を拝見し、最も印象に残ったのがTさん夫妻と高垣工務店・石山さんとの親密さでした。Tさんの妻から話を聞くと、家を建てるまでにさまざまな課題を克服してくれたことや、希望をうまく形にしてくれたことへの信頼が感じられました。人と人とのつながりが大事だという石山さんの考えもよく表れていると思います。
 家は、ダイニングキッチン&リビングが心地よい空間でした。空調効率を考慮して全開戸で区切られているのも良かったです。
 一般的に、広い部屋が少ない2階はやや陰気になることがあります。Tさん宅の2階は廊下が約10mと長いのですが、木の梁(はり)をむき出しにして廊下の天井を高くし、さらに天窓を付けて明るい空間にしています。
 今回、展示用に置かれた仏壇は、驚くほどに違和感がありませんでした。これから家を建てる人や、仏間に抵抗のある人にぜひ見てもらいたいと思います。

企画・制作 紀伊民報マルチメディア事業部
○法人名
株式会社高垣工務店
○代 表
高垣 功
○住 所
田辺市神子浜2-20-14
○TEL:0739-25-2768
○FAX:0739-25-2769
○営業時間:AM9:00〜PM6:00
○定休日:盆、年末年始
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